2歳7か月 これがクレーン現象?落ち着きがなさすぎるわが子の変化
自閉スペクトラム症の子どもは「コミュニケーションがうまくとれない」ということを、よく本などで目にします。
我が家の2歳7か月のぴょんきちも、まだ言葉が一言も出なくて、同じ年代の子どもに比べたらコミュニケーションをとる方法が少なくて難しいなって感じます。
伝えたいことがたくさんあるんだろうけど、それがうまく伝わらずに突拍子もない行動に出てしまったり、かんしゃくを起こしたりしてしまうんだろな…
それで「落ち着きがなさすぎる子ども」って見えてしまうんだろな…ということはよく感じます。
そんなわが子にも少しずつ変化が見えてきました。
持っていた本の中に「クレーン現象」の説明があって頭に残っていたんですね。
最近のぴょんきちに「これがクレーン現象なのかな」と思うような行動が出てきたので、どんな様子なのかご紹介します。
クレーン現象とは?
クレーン現象とは、自閉スペクトラム症の特性を持つ子どもによくみられる行動だそうです。
言葉で自分の思いを伝えることが難しいので、例えば取ってほしい物があっても大人にその気持ちをなかなか伝えられません。
そんなとき、ほしい物がある場所までお母さんの手を引っ張って連れて行こうとします。
そんな行動のことを専門用語で「クレーン現象」と言います。
これってクレーン現象?
うちのぴょんきちは、2歳7か月になってから「これってクレーン現象かな?」と思うような行動が出てきました。
例えば、テーブルの上にお茶の入ったコップがあります。
お茶を飲みたいときは、私の手を引っ張って行って、テーブルの前に来たら「あっ、あっ」と声を出します。
正確には「あっ」という声じゃなくて、「あ」と「う」と「え」の混ざったような、なんともひらがなでは表現しづらい声を発します^^;
これで私はすぐに「ぴょんきちはお茶が飲みたいんだ」とわかるようになりました。
またある時は、私の手を引っ張って和室まで連れて行きます。
照明器具の下まで来たら両手を広げて待ちます。
これは「抱っこして~!」の意味で、抱っこしてあげると照明器具の紐を引っ張ったり揺らしたりして遊びます。
高い場所にあるおもちゃや、触ってみたい物があるときも同じような行動をとります。
最初は私だけにやっていた行動ですが、最近は兄や姉にも同じようなことをするようになりました。
保育園でもよく先生の手を引っ張って行くそうです。
先生方は「最近のぴょんちゃんは、自分の意思を伝えるようになりましたね^^お母さんも嬉しいし、ぴょんちゃんも嬉しいでしょうね!」ってほめてくださいます。
保育園の中でも手がかかると思うんだけど、こうやって少しでもできることが増えたら一緒に喜んでくださる先生方には本当に感謝☆
愛のあふれる保育園に通えて幸せです(*^^*)
2歳7か月 落ち着きがなさすぎるわが子の変化
クレーン現象の他に見られる、2歳7か月になってからのぴょんきちの変化です。
これまではとにかく「落ち着きがなさすぎる」っていう一言がぴったりだったけど、少し気持ちがわかりあえるような動作や行動が出てきました。
- イヤイヤの首振り
- バイバイのエアータッチ
- 叱られていることがわかるようになった
イヤイヤの首振り
これまでは嫌なことがあっても、それをうまく伝えることができなくて、泣くか騒ぐかのどちらかでした。
それが最近では、食べたくないものを口に運ぼうとしたり、欲しくないものを渡そうとしたりすると、首を横に振るようになったんです。
自分が嫌なことを伝えられるようになっただけでも、大進歩!
バイバイのエアータッチ
これだけ見るとなんのこっちゃ?って思いますよね^^;
ぴょんきちは「バイバイ」の手を振る動作もなかなかできません。
一時期は「逆さバイバイ」といって、自分の方に手のひらを向けて振るっていうのをやってたんですが、それもいつのまにかなくなって・・・
それがいつからか、「おはよう」「バイバイ」など、人と会ったときにする挨拶は、手と手を合わせて「タッチ!」ってやるようになったんですね。
その進化系?で、手と手が合わせられない離れた距離でも「バイバイ」と言うと、空で「タッチ!」の動作をやるようになりました。
それが「エアータッチ」(笑)
なかなか人と目を合わせないぴょんきちですが、兄姉が一足先に学校へ登校するとき、玄関から「バイバイ」と言うと、そっちに目を向けてエアータッチをするようになったのも大きな進歩かな~と^^
叱られていることがわかるようになった
プラスチックのおもちゃを人の顔めがけて投げたりと、さすがに危険なことをやるようになりました。
力もついてきてるから、人にけがをさせる可能性もあるんですよね。
今まで「ダメ」がイマイチわかっていなかったんですが、今ではちゃんと目を見て「危ないからダメだよ」と声色を変えて言うようにしています。
そうすると、叱られていることが何となくわかってきたようで、顔をゆがませて悲しそうな表情で大粒の涙を流すんです。
イヤイヤ~ってかんしゃく起こして泣くときの表情とは全然違います。
ただ、近くにいる兄姉を𠮟ったときも「自分が𠮟られた」って勘違いして、ぴょんきちが泣き出すこともあって…^^;
「お母さんの声が怖いから泣いてる」っていう可能性もアリです(笑)
さいごに
自閉スペクトラム症の子どもは言葉をなかなか話さないけど、そうだからと言って決して伝えたい思いがないわけではありません。
伝えたいことがあるんだけど、言葉にすることが苦手。
それでイライラすることがたくさんあると思います。
今読んでいる本に、こんなふうに書いてありました。
自閉スペクトラム症の特性を持つ子どもの内面に気づく視点をもち、その子の伝えたいことに思いをめぐらすことがとても大切なのだと思います。
確かに、ぴょんきちと一緒に過ごしていてそう思います。
ちなみに、これわかりやすいな~と思って読んでいる本はこちら。
長男が大きな病院にかかったときも、小児科の先生が「これおすすめですよ~」って紹介してくれたんです。
「これ、持ってますー!」って盛り上がりました(笑)